ご挨拶

第31回日本在宅ケア学会学術集会のホームページにお越しいただき、ありがとうございます。
このたび、第31回日本在宅ケア学会学術集会長を務めさせていただくこととなりました。学術集会は、2026年11月7日(土)・8(日)の2日間を会期に、レクザムホール(香川県県民ホール)をメイン会場として開催いたします。関係者の皆様のご支援とご協力のもと開催できますことを心より感謝申し上げます。本学術集会のテーマは「在宅ケアの核心と革新 ~本質を問い、誠実な歩みを進める~」です。
在宅ケアは、生活の場で本人、家族の生きがいや希望を支える、人生の物語りに寄り添うことに誠実に向き合う営みとして、本人、家族、ケアに携わる人々、地域コミュニティ全体が様々な関係性を紡ぎ織りなしながら展開されています。在宅ケアの実践・教育・研究に携わる私たちは、人々のいのち、生活、人生に寄り添うことにやりがいを感じながらも、社会状況やシステム・技術などの急激な変化の中で、多くの課題に直面しています。このような今、在宅ケアの核心であるその本質は何か、そのために何が必要か、未来志向で考えることが求められています。少子高齢社会が進み、人材不足なども顕在化する中で、在宅ケアの核心、その本質を守り、良質なケアを届け続けるためには、ICTの活用など医療DXへの取り組みをはじめとした革新に挑むことが必要です。それは本質を守るための誠実な歩みとしての革新であり、未来につなげる歩みです。
本学術集会は、多職種・異業種、地域でケアを創り・関わる人々が集い、本質を守りつつ持続可能な在宅ケアの実現にベクトルを合わせ、研究成果や実践を報告しあい、交流を深めアイディアを共有する場となる多彩なプログラムをご用意しています。対面とともにオンデマンド配信も在宅ケアの最先端の話題や学びが得られるプログラムを準備しています。初めての研究・実践報告を検討している方々に一歩踏み出していただけるように事前セミナーも企画しました。運営においては、ご参加いただける皆様が交流を楽しみ、明日への活力とヒントが得られることを目指し、活気ある意見交換を行っていただける実りある会にできますよう努めてまいります。
是非、第31回学術集会にご参加いただけますようお願い申し上げます。2025年度観光総合満足度全国一位、心に残る旅ができる香川の地で皆様にお会いできますことを楽しみにしております。
第31回日本在宅ケア学会学術集会長
片山陽子(香川県立保健医療大学)


